プロフェッショナル考

先日は久しぶりに国分寺さわやかプラザのコンサートに出演させていただいた。
半年以上前から提案し、昭和歌謡を歌うという企画でやらせていただいたものだったが、4人のシンガー+ピアノボーカルの広瀬さんのバラエティーに富んだ昭和歌謡が演奏され、楽しいひと時だった。

当初、YouTubeで見た松尾和子さんと青江三奈さんの歌に惹かれ、「ムード歌謡を歌ってみたい」という動機から企画提案したのだった。
当日の選曲は「誰よりも君を愛す」「長崎ブルース」「私の城下町」と「愛燦燦」の4曲。

さわやかプラザのお客様は常連がほとんどで、月1回のジャズコンサートはベテランの方からフレッシュな方まで多岐にわたる演奏がされていて、実はライブを聴きなれたお客様ばかり。
私も他に予定もないし、こういう企画こそ手を抜かずきちんと準備しようと思い、暇をみてはカラオケで練習をしていた。
特に松尾さん、青江さんの曲は本当に難しいので、録音して節回しがきちんとできないところを繰り返し練習して臨んだつもりだった。
NHKのど自慢予選での学びもあり、ステージングも自分なりに考えた。

本番ではバンドの生演奏で歌えることにテンションも上がり、細かい部分の甘さはあれどまあまあいい反応だったかなと思い終了。

後日録画をシェアいただき改めて観てみたら、やっぱりな、と思った。
何がやっぱりなのかというと、カラオケで練習しただけの曲とステージ経験値がある曲ではステージでのアピール力が違う。
ここまで長くやってきてわかりきってはいることだが、芸は人に披露して初めて成長するものだ。
ステージ経験値がある曲は唯一「愛燦燦」のみだったが、当初別の曲にしようとしていたのを急遽差し替えたので、こちらも準備不足という残念さ。

それに比べ、セカンドの中ほどで「有楽町で逢いましょう」を歌った広瀬さんは、お客様をぐっと惹きつけた。
これこそがプロのお仕事なんだと実感。経験値が段違いだ。


最近プロフェッショナルについて考えることがある。
たとえば、ちょっとお高いカウンターバーなどに行くと、お酒やチェイサーの温度が冷たすぎずぬるすぎず、ちょうどよい温度で出される。
接客もつかず離れずのよい頃合い。プロはお客の心理を理解し、本当にお客が求めているものを提供できる。
また、物を買う時も、その商品自体が気に入るかより、むしろ売る人がいかにその商品を理解し愛情をもっているかで購買意欲が左右されたりする。

演奏もまさにそうだと思う。

今回のさわやかプラザのお客様は、アマチュアの「それなり」という耳で聴いてくださったに違いないし、それもありなのかと思うが、
自分としてはせっかくライブを少なくしているのだから、やるのならお客様に喜んでいただけるステージになるようもう少し意識した方がよかったかなとちょっと反省。

エンディングで全員でルート66を歌い、こっちの方がよっぽどこなれていた
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