2019 ニューヨーク旅行記 4日目(2)

昼間の時間を持て余したのもあって、早めにCleopatra's Needle に着いてしまった。
しかも1時間勘違いしたので、オープンマイク開始の1時間半も前になる。

お客は年配の男性と私の1人だけ。
店のご主人が、「今日はアメリカの祝日だからすいているんだよ」と教えてくれた。
ちょうど夕食をとって過ごせると思い、そのまま居続けることに。

ボロネーゼのパスタを注文したら、なぜか日本人向けの量できたので、ありがたく完食。
そうこうしていたら、高森さんがやってきた。
オープンマイクに参加するので、興味があればおいでくださいと場所を教えておいたのだ。

8時前頃にバンドのメンバーもやってきて、お客も少しだけ入ってきた。
バンドのインストの演奏が10分押しくらいで始まったが、どうやらオープンマイクにエントリーしているのは私だけで、他は飲食のお客さんらしい。
バンマスは「このお店はカバーチャージなしで生演奏を楽しんでいただけます。60、70年代はこういうお店もたくさんあったけど、今はジャズクラブはチャージがかかるところばかりですよね」という冒頭MCを入れていた。
様子をみてしばらくインストを続けることにしたらしいのが分かったが、ちょっとほっとした。
マスターは「バンドにはどこかで君を呼ぶように言ってあるから」と教えてくれた。

ギタートリオなので、ウェスのナンバーも入ったり王道スタンダードも入ったりで、聴き心地の良い演奏を楽しみながら、高森さんとお喋りなどしていたら9時近くになり、いったん休憩に入りそうな感じだった。

どうしようか、言いに行こうかと思っていたら、高森さんが先にバンドの方へ行って、参加する人がいるという事を伝えてくれた。
こういうことはちゃんと自分でやらなくちゃいけないのにと反省。

バンドの人たちも、「ああどうぞ、どうぞ」とわかっていたか否か鷹揚な感じでステージへ招き入れられた。
客席はその頃まあまあ入っている状況。

私はまず、Day in, day outを歌った。
レッスンで習ったスウィング感を忘れずに、そしてこの曲の歌詞と曲調が持つハッピーな雰囲気を大切に歌ってみた。
すると、テーブルに向っていた人たちが、こちらを振り返って聴いてくださるのが見えた。
結構な緊張ではあったが、見ず知らずの東洋人の歌うジャズを聴いて反応してもらえているのはありがたいもので、やはり気持ちが高揚するものだ。
ちゃんと拍手もいただけ、2曲目は It's easy to rememberを歌った。
この曲は失恋の曲だったので、実はカップル率が高かったのに、選曲ミスだったなと今思うと後悔するが、優しく落ち着いたトーンで歌うよう、声の出し方に気を付けて歌った。
この曲は私的にはあまりうまくいった感がなく、終わったころ、口の中がカラカラに乾いていた。

歌い終わり、バンドの皆さんに挨拶すると、「Nice singing」と言っていただけた。
そして自分の席に戻る道すがら、2,3組のお客様から「よかったよ」とか「いい声ね」とか声をかけてもらえ、嬉しいような恥ずかしいような。

今まで海外旅行をして気づいたことだが、少なくとも私が行った生演奏を聴きながら飲食を楽しむ場所では、お客様の音楽の聴き方が上手だなという事だ。
飲み食いしておしゃべりもしているのに、それが何故か音楽と調和していて、会場全体がとても自然な音になっている。
日本では、お客様の発する音と生演奏の音が喧嘩している場所に出くわすことがままあるのに。

かくして、最後の夜はオープンマイクというか、飛び入りで歌い、この旅のミッションの一つを無事果たす。

ほっとしたので、この後ワインを2杯飲んでまたおしゃべりし、帰路につく。

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